2012年01月31日

鮨量

邂逅=思いがけなく出あうこと。めぐりあうこと。「三〇年ぶりの─」(広辞苑・第5版)。そうそう椎名麟三の小説に『邂逅』(講談社、のち旺文社文庫)と同題の名作がありました。

30年ほど前、「鮨量」でかなりの頻度でお昼“お寿司とうどんのセット”を食べてた時代がありまして、その頃『椎名麟三全集』別巻研究編を作っていた時代でした。

それから紆余曲折があって、数年の間、神保町を離れた時期もありなんとなく「鮨量」の存在を気にしつつ前を通っていたのです。つらつら思うになんの深いワケがあるわけでもなく三十年もご無沙汰をしてしまった店が「鮨量」なのです。

すし量5.jpg

「いらっしゃい!」と江戸っ子寿司屋の挨拶を受け、カウンターに。
驚き桃の木〜、髪にはやや白いものがあるものの、かすかに見覚えの大将がいたのです。
カウンター、テーブル席、奥座敷と位置関係は変わらず、懐かしさがこみ上げてきました。

すし量1.jpg

本来なら一見さんの身、図々しくもカウンターを占領して、おまかせお造りで、“取りあえずビール”から“日本酒”“いも焼酎”をぐいぐい。酔った勢いで、隣近所のなくなったお店や記憶の人々の話を。当然ながら大将は、生粋の神田っ子、30年の空白が一気に解消され、お昼も寄せて貰いますとしっかり酔って帰宅した次第です。


お酒関係のお店では、必ず約束を“まもる君”、早速に次週、ガリーズとランチ。

ランチは「にぎり」「ヘルシー五目ばらちらし」の2種類。昼時をちょっと外して行くと「にぎり」が終わっていることが多く、「にぎり」を是非と言う人は早めがおすすめ。一押しは「ヘルシー五目ばらちらし」(ランチはいずれもお椀・小鉢・デザート付きで1,000円)

すし量3.jpg

“味は?” 寝ぼけちゃいけないよ! 神田の寿司屋だよ!! 
お椀の味噌仕立てあら煮は、純粋な味噌汁ではないかも知れないが、個人的に「かつむら」「げんぱち」と並ぶ美味しさです。
特筆はすべて手作りの「あんみつ」。甘いモノは敬遠しがちな人にも、控えめの甘さは絶品です手(チョキ)

すし量4.jpg


さて夜の部、飲み物は、久保田、八海山、浦霞、吉の蔵、天狗舞そして田酒と充実の日本酒が。

うれしいのは、お酒の猪口、ロックのカップが塗り物で軽くて何とも手手(パー)になじむのです。そのせいか腕に疲れを覚えず?クイクイといけます。
季節の魚のお造りに、あてもり(しんこ・煮あわび・烏賊)でビール→日本酒で、最後は好みでにぎりを何貫かつまめば“大人の幸せ”?!
夜のカウンター呑みは、当然、神田のお寿司屋さんの常識的なお値段(?)です。

すし量2.jpg 上にぎり ※ランチではありません

先日の30年の“邂逅”で、雰囲気のある女将さんが「わたしお客さんを覚えています」と。あ〜綾、不覚! 神保町の女将を覚えていないとは・・・・・・ふらふら
(綾)


東京都千代田区神田神保町2-10-103
03-3261-4927
11:00〜13:30、17:00〜23:00/日祝・休


  ※店舗情報は変更になる場合がありますので、事前にご確認のうえご利用ください。

posted by ガリーズ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寿司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月26日

すし処 六法

「喫茶さぼうる」の隣に、純和風な店構えで、「すし処 六法」のれんが小意気な“神田のお寿司や”が、知る人ぞ知る「六法」です。

六法01.jpg


入り口が半間の引き戸で、お品書きなどが全くないので、ほんの少し足を踏み入れにくいかも? がしかし「寿司くいね〜」の神田、安心なお店です。

私は、四半世紀まえから神保町をぶらぶらしていますが、かなり古いお店にカウント出来ます。店構えは変わっても場所は変わっていません。
ひょっとして“味”と、カウンター内の“三人”も?

お勧めはなんと言っても“バラチラシずし”です。
雑誌時代によく夜食で食べました。特に校了日(編集作業の最終工程日)あたりはまちがいなく“本日の夜食出前は?”と聞くと「六法!」の声がかかりました。
しかしよく食べました。

六法02.jpg


今では、あまり出前はしませんが、時々ランチで懐かしい味を堪能しています。
基本は、バラチラシずしで、魚貝と魚卵(とびこが私は殊の外すきです)が表面にまんべんなく乗り味はやや“神田”テーストで、むしろお醤油は不要かもしれません。

この何ともいえない味の濃さが、忘れられない特徴的? 
というのもガリーズの渡米した友達が、久々に帰国してランチの約束は「六法」のチラシをご指名だそうです。

箸休めに、ご主人がだしてくれる、季節の野菜づけも逸品です。

先日は、ゴーヤとカボチャをいただきました。
漬け物にあまり“アイ”のない私もその美味しさに納得しました。


ランチのチラシは1000円、1500円、2000円の三種。もちろんにぎりもあります。ただ私メたちのランチは、チラシずしオンリーで、たまに夜の部(お酒+お造り)の最後に、小鰭、赤身をつまむ程度です。

先日、久しぶりにランチのチラシを堪能中に、小社刊『ぶらり江戸歩き』の山本一力先生ご夫妻とばったり、ご挨拶をしたら「おいしい神保町ブログ、読んで神保町を勉強しています」と意外なお言葉に恐縮して、そうそうに退散しました。
(綾)

edoaruki.jpg


東京都千代田区神田神保町1-11-8
03-3291-6879
14:00〜16:00、17:30〜22:00(土〜19:30)/日祝、第2土・休

  ※店舗情報は変更になる場合がありますので、事前にご確認のうえご利用ください。

posted by ガリーズ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寿司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月30日

二色

旬菜寿司割烹、二色
二色00.jpg

「學士會館」1階の正面に向かって右、一番奥にある“寿司&和食の店”です。
リニューアル・オープンして確か5〜6年。何とも優雅ぴかぴか(新しい)な気分が満喫できる店です。

ちょっと同僚の誕生日ランチや打合せランチには、カウンター、テーブル、こ上がり、そして個室も揃っており落ち着いた食事が可能です。

ランチメニューを紹介すれば、
二色御膳=1,200円(日替わり魚、小鉢、お椀、香の物)
レディース御膳=1,200円(ヘルシーにぎり、サラダ、茶碗蒸し、お椀)
江戸前にぎり=1,200円(旬のにぎり8貫、巻物1本、お椀)
海鮮づけちらし=1,200円(ちらし、お椀)
天ぷら御膳=(てんぷら五品、小鉢、お椀、香の物)
刺身御膳=1,500円(旬の刺身盛り、小鉢、お椀、香の物)

こんなところが、“ガリーズ”の奮発ランチです。

二色01.jpg

二色03.jpg


え!誕生日、打合せそんなもの? 次なるメニューはスペシャル用です。
特上江戸前=3,000円、特選ちらし=3,500円、今月の懐石弁当=2,000円、季節の松花堂=3,800円はいかが?

ほかに、三元かつ重、親子重、天重、ステーキ重類(1,600円〜3,000円)も。
すべてのランチにデザート付きです。

当然のこととして、一口ランチビール(250円)、ほかにも追加一品もあり、至れり尽くせり?!
当然、夜も充実の“宴会”を保証します。


先日、某ライター氏と遅いランチで「二色」へ。
「僕、大学中退だけど入っていいの」と冗談とも、本気ともつかないつぶやきを!

そうなんです、この「學士會館」は旧帝国大学(現在は国立7大学)の学士会会員の交流の場として創立(明治10年!)された建物。
大正時代には神田三崎町大火と関東大震災で焼失し、昭和3年に再建され、太平洋戦争の大空襲の消失を免れ、平成15年には国の登録有形文化財にも指定されて折り、階段を登り重厚な内部に足を踏み入れるのは知らないとちょっと気後れします。

学士会館01.jpg


私がこの会館に足を踏み入れたのは、二十代で業界駆け出しの時代でした。

『空の果てまで』(新潮文庫・田村俊子賞)『ロンリー・ウーマン』(集英社文庫・女流文学賞)『怒りの子』(講談社文芸文庫・読売文学賞)『きれいな人』(講談社・毎日芸術賞)などの代表作がある高橋たか子氏の原稿等の受け渡しの指定が当会館でした。

私も当時、戦後の駅弁大学(大宅壮一氏の風刺語)卒だったので、やはり入っていいのだろうか? と恐る恐る赤絨毯を踏んだ懐かしい思い出があります。

以降は、建物内部の素晴らしさ(設計者は、明治神宮絵画館、日本橋高島屋、帝国ホテルで著名な高橋貞太郎氏)に惹かれ、厳かな気分でゆったりと“ランチ”に“打合せ”に“同僚の結婚のお祝い”、そして夏の限定“ビヤホールビール”にと何かと利用しています。


「二色」のほかに、フレンチの「ラタン」、本格中華「紅楼夢」そして、カフェ&ビアバー「セブンハウス」があり、いずれもランチは充実しており、詳細はまた紹介します。

余談ですが、この会館は、同志社大の創始者・新島襄氏生誕の地で、日本野球発祥の地でもあり、立派なモニュメントも!
学士会館04.jpg

(綾)


東京都千代田区神田錦町3-28
03-3292-3960
11:30〜15:00、17:30〜22:00/日祝・休
URL http://www.gakushikaikan.co.jp/restaurant/nishiki/index.html

  ※店舗情報は変更になる場合がありますので、事前にご確認のうえご利用ください。

posted by ガリーズ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 寿司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。