紹介が遅れてしまいましたが、ビル(武藤ビル)になる前から通っていました。

靖国通りで神保町交差点を背にランチョン手前を左折した一本目の路地の角です。一歩店内に入れば、“いらっしゃいませ〜”と<静邨>に負けない、きりりとしたかけ声で出迎えてくれるのが2代目“看板娘”です。当然、初代の“看板娘”も知っております。
二人は姉妹で、かけ声もしっかり受け継いでいます(余談)。
神田界隈の蕎麦屋さんの典型的なメニューで、「もり」(450円)にはじまり、「上天丼」(1250円)まで、そば、うどんといずれもメニューが豊富な店です。
加えてちょっと変わった「はらつづみ」なるメニューもある楽しいお店です。
私が、なぜかご飯も蕎麦もと、欲張り気分になったときよくお世話になるお店です。
その時のメニューは、セット物です。
「ミニカツ丼+蕎麦」(かけ・盛りいずれか850円)、「ミニ親子丼+蕎麦」(かけ・盛りいずれか850円)そして、すきな蕎麦、うどんに「ミニカレー」(350円)のセットをよく食べます。


だしの効いたそばつゆを使用しているとおぼしき分厚いカツ、カレーはソース付き正統派蕎麦やさんカレー、そして親子は玉子がふわふわで、胃腸(二日酔い)によさげ。
各々しっかりとした味で、ミニ丼と侮ってはいけません。いずれのセットも舌、腹とも満足度タカシです。
先日、やや中性脂肪の多さに悩めるバイトM君は初見参で、ミニカツ丼の美味しさに感激、秒殺ならぬ、分食(早食い)していました。会社に帰っても「カツ丼サイコー

思えばちょうど30年前にでた『哀愁の町に霧が降るのだ』(椎名誠・著/新潮文庫)の一説に“カツ丼が当時たいそうな贅沢で、丼の中のご飯にカツ丼の汁が滲みて、その滲み具合と美味しさを切々と”表現した部分がありまして、「ミニカツ丼」を食べるたびに思い出します。
M君にも「ミニカツ丼」の味が、青春として残るのだろうか?
彼にとって “哀愁の町、神保町に霧はふるのか?” な〜んちゃって。
![哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫) [文庫] / 椎名 誠 (著); 新潮社 (刊) 哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫) [文庫] / 椎名 誠 (著); 新潮社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61Yq7uHLXfL._SL160_.jpg)
夏季には、エビ、わかめ、キュウリ、トマトの入った一見“ヒヤチュー”っぽい「真夏の恋」(味はちょっとお酢の効いたピリ辛で癖になります 750円)、「冷やしばかしあい」「牛肉冷しゃぶうどん」など楽しい限定メニューも。

寒くなったら、「冬の温もり」なるメニューも是非!
当然、“全カ連”会長としては、「カレー南ばん」を忘れることはありません。
2階には、和室もあり仕事帰りの一杯にも十分対応しています。
そうそう、遅めの昼時に、サバ焼+かやくご飯の<近江屋>の主人と遭遇します。「山菜そば」が好物?です。余計なことで・・・・・・
(綾)
東京都千代田区神田神保町1-16-6
03-3294-7866
11:00〜15:00(頃)、17:00〜21:00/土午後、日休
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